本場大島紬の生産は着物離れにより全国の産地同様に奄美も鹿児島市も激減しています。
私共は本場鹿児島より地元の大島紬反物をなるべく産地価格でお届けしたいとネットサイト通信販売をしております。掲載の本場大島紬反物は奄美 鹿児島共に産地商品と致しましては一部でございます。
もちろん大島紬の生産地であるがゆえに極端な安価販売はできませんが、ご希望の大島紬がございましたら遠慮なくお問い合わせ下さいませ。
何分、本場大島紬の生産数が全盛期の1%程しか残っておりませんので、お問い合わせいただきました大島紬に付きましては、奄美・鹿児島の織り元に問い合わせた後にご希望の大島紬の生産・在庫状況や価格をお返事いたします。
取り扱いの大島紬としましては奄美・鹿児島の手織り物、鹿児島の機械織物、男物、夏大島紬等ございます。
最近のご注文と致しましては、年々暑い時期が長くなり、大島紬反物を袷だけではなく単衣にお仕立てされるお客様も多くなってまいりました。
本場大島紬の組合は奄美大島(地球儀印証紙)と鹿児島市(旗印証紙)の二ヶ所あり、どちらの組合も本場大島紬を検査し、検査後に本場大島紬を証明する証紙を発行し反物に貼付されます。(本場大島紬には手織りと機械織りがございます。)
本場大島紬は販売店により違いがありますが、ランク別のおおまかな「きもの幸造販売価格」をご紹介いたしますので商品購入の参考にして下さい。 大島紬の本場鹿児島より大島紬反物をお届けいたします。このページにて販売しております本場大島紬は、奄美 鹿児島共に産地商品と致しましては一部でございます。
本場大島紬の糸は絹100%で撚り(糸を捻る)回数は横糸が約300回、縦糸が約100回で通常の白生地の約10分の1程度ですので直線に近い糸質の為に大島紬特有のシャリッとした生地質になります。その後に糸を大島紬16反単位で準備して糊付けし、絣締めの為の印を付けます。そして絣部分に染料がしみ込まないように絣締めをしますが、その作業は力仕事ですので男性の仕事になります。
泥染めはシャリンバイ染色と泥染めとの化学反応で染め上げていきますが、シャリンバイ染色と泥染めとの回数は50~70回に及びます。大島紬の中でも色が有る柄は色柄になる所の絣締めを部分的に解き、その部分に色を摺り込みます。絣部分が広い物はヘラを使用しますが、絣部分が狭い物は針を使用して摺り込みます。その後に蒸し器で色を着色させます。その後に織り締めしました糸を全て解き、それから10工程以上の織る為の糸仕上げ・準備をした後に織りの作業にとりかかります。白大島紬は別の染色方法です。
気の遠くなるような分業作業の連続で効率も悪い割りに職人は収入も少ないですので後継者不足もあり、最近では注文をお受けしましても生産中止で納品出来ない本場大島紬もございます。
染色方法によって分類しますと「泥染大島紬」「泥藍大島紬」「藍大島紬」「白大島紬」「植物染大島紬」などがあります。織りの組織上では、13算(ヨミ)の大島紬・15.5算の大島紬などは経糸の密度での分類であり(1算は80本)、18算の高級品も作られています。たとえば13算ですと巾(40センチ)間に経糸が13×80=1,040本あり、15.5算ですと15.5×80=1、240本あります。経絣糸の本数で区別する方法では、5.8マルキ・6.0マルキ・7.2マルキ・9.6マルキなどの呼称があります。マルキとは経絣糸80本で9.6マルキですと80×9.6で768本の絣糸を経糸に使用している事になります。経糸の配列による分類もあり、カタス越式・1モト越式・1モトカタス越式・2モト越式・割り込み式などがあります。
大島紬の基本紋様は、奄美の自然のなかの動植物や日常生活のなかの道具(ツガ・トンボ・亀甲・魚の目・風車・ソテツの葉・ハブなど)を図案化したものがたいはんで、女物は龍郷柄・秋名バラ柄、男物は亀甲柄がなじみの深い古典柄です。
最近は手織りの本場大島紬よりは生産が簡単で安価の機械織りの大島紬の生産が多くなってまいりました。
ここ数年で生産が激減すると思われます奄美 鹿児島手織り本場大島紬、この機会にいかがでしょうか。